再生可能エネルギーの利用例
- 再生可能エネルギーのヒートポンプは、省エネ・クリーンエネルギーの方法のひとつとして、多くの企業で導入されています。そんなヒートポンプの利用例としては、大手飲食チェーン店の北海道工場で排出される工場排熱と、足元の地中熱を活用した利用例があります。冷蔵庫の設備の排熱、工場排水の熱を回収して、ヒートポンプで冷温水製造や冷暖房に徹底的に利用しています。この工場ではバイオマスや地中熱、地下水も利用して、クリーンな工場運営を行っています。
- 日本は火山が多くある為、温泉が数多くあります。温泉の熱も再生可能エネルギーのひとつとして利用する温泉施設は増加しています。温泉熱の利用例としては国内の温泉地があります。源泉温度72℃の温泉を適温の42℃にする際に、熱交換器で熱を回し、施設で一度使った温泉の約41℃の排湯の温度を下げる際に熱交換器で熱を回して、給湯や暖房に役立てています。また、浴槽の排湯を下げる際に熱交換器で熱を回して、床暖房やヒートポンプ熱源水に活用しています。
- 山林が多い日本では林業が盛んで、間伐材や木片などは当たり前に出るものです。残った木片などを集めて、燃やして発電するバイオマス利用発電は、再生可能エネルギーのひとつとして注目されています。利用例を挙げると、林業が盛んな地域で市と民間が協力して成功した例があります。民間企業が間伐材の収集システムを確立し、現金買取により売り手を拡大し、市は温水プールや市庁舎で熱需要を創出するなどして、有効活用しています。
再生可能エネルギーの導入コストは抑えられる
再生可能エネルギーの導入のメリットについて、ご説明します。メリットとしては有限な化石エネルギーのように枯渇する心配がないこと、長期スパンで地球環境のことを考えると将来的に不可欠なエネルギーであることが挙げられます。また、国内にあるものがエネルギー源の為、エネルギー自給率も上がります。従来の化石エネルギーではCo2や有毒ガスなどの有害物質が排出されていましたが、再生可能エネルギーでは有害物質の排出はほとんどない点もメリットです。
再生可能エネルギーとこれからの未来

再生可能エネルギーは、まだ導入されたばかりで発展途上ではありますが、将来的にはもっと発展して便利でクリーンな社会になることが予測されています。海洋エネルギーは潮・波・海水でも発電されるようになり、バイオマス発電は食品廃棄物や残った木材を燃料に転換できるようになります。再生可能エネルギー全体では発電コストの低下がネックですが、固定価格買取制度の認定設備が今のペースで稼働していけば、徐々に安定する予測です。
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